MQAの初の放送パートナーWOWOWが映像 + 高音質音声をライブ配信

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MQAの初の放送パートナーWOWOWが映像 + 高音質音声をライブ配信

WOWOW livestream

ロンドン/東京発、2020年10月7日 – 日本の有料衛星放送局WOWOWが、生演奏をリアルタイムで、MQA音声 + HD動画の配信を10月6日に行いました。WOWOWは、まさにOTT放送における高音質推進のリーダーとなったのです。

名マリンバ奏者の名倉誠人が東京のハクジュホールでバッハのレパートリーを演奏しました。オーディオは192/24で録音され、 リアルタイムでMQAエンコード、HDビデオとカップリングされ、会場と、リモートの聴衆へ最高音質音声が届けられました。MQAのテクノロジーは192/24ファイルをTV放送標準の48/24に折り畳むことを可能にします。

WOWOW技術局の入交英雄氏は、「放送の映像は4K、8Kで高画質になりましたが、音声の音質向上が遅れているのでは意味がありません」と語り、MQAのテクノロジーで「この問題が解決された」と賞賛しておられます。

今回の生配信について入交氏は、「コロナ禍以後、たくさんの配信がありましたがあなたは満足しましたか?音楽は音程や音量、音色の情報だけで成り立っているわけではありません。感動を伝えるためには何が必要でしょうか?ハイレゾだから全てを伝えられる、とは言いませんが少なくとも圧縮オーディオでは失われるものが多すぎます。WOWOWでは「感動を伝えられる」を合い言葉に色々なことに挑戦していきます。10月6日の※HPL-MQA生配信実験はその先駆けとなるものです。乞うご期待。」と語りました。

MQAの開発者であるBob Stuartは、「MQAはVOD、放送、生配信、そして録音された音楽についてオリジナルのオーディオの再生を可能します。WOWOWは自然な音源をそのままで、高品質映像と組み合わせることが重要だと考えておられます。前向きな放送パートナーWOWOWと様々な障害に挑み続けることが出来るということは大きな喜びです。

またAV評論家の麻倉怜士先生は、「このような体験っていうのは昔から夢物語だったんですよね。つまりいい映像があっていい音があってそれが生で聞けるというのが本当に私のドリームだった。今はコンサートが中止になって、プアーな映像とプアーな音声での体験が多く、レベルがとても低いです。でもMQAを使えば非常に素晴らしい、生に非常に近いです。コンサート中継を本物にすることを感じました。そしてコンサートにアクセスできない方々がリッチなコンテンツにアクセスできるということを可能にした、これはMQAだからこそできたことです。」

マリンバ奏者の名倉誠人は次のように述べました:「パンデミックが始まってから、クラシック音楽関係者は大変なことになりました。私も春と夏のコンサートの全てが中止になり、演奏の機会がありませんでした。オーディエンスとつながることはとても大切なことですので、今夜の演奏は最高の技術でそれが実現できました。今回のハイレゾ生配信のコンサートや実験に参加することができたことは誇りであり、皆さんにも楽しんでいただけたことと思います。」

今回のデモンストレーションはNTT SMARTCONNECTが開発したMPEG-4 ALS ロスレス圧縮技術(PCM で MQAファイルを伝送できる)でリアルタイムで生配信されました。 ※HPL (Acoustic Field 社)は3Dオーディオを2chにレンダリングするバイノーラル処理のテクノロジーです。


WOWOW livestream - collage

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